なんもしてない

自己満壁打ち(プレイ日記・感想(ネタバレあり))

PC 『夏ノ鎖』 感想/初エロゲの感想

クリア日:2019/8/25 ★★★★★

 

私のすべてのはじまり!初めてのエロゲなのでこのゲームが今後の自分の基準になるんですが、おかげさまで凌辱趣味になってしまいまして。ありがとうございます。(?)

 

クリアしてから2ヶ月も経っているんですけど、話はめちゃめちゃ覚えてるんですよね。濃厚すぎるのと衝撃で。初めてやるには間違えたと思ったのですが、クリックする手が止まらずぶっ通しでやりました。

だいたい7時間で全部読めたので初めてにしてもちょうどいい長さだったと思います。そしてたった7時間で自分の世界が変わってしまいました。

 

 

▼自分語り

 

別にエロいことがしたかったわけではないんです。本当

18歳になってから「エロゲできんじゃーんw」なんて冗談半分に思いつつ結局やらずじまいで。エロゲをする女って一体何が目的なのか疑問しか浮かびませんでしたし。

 

そんな中キッカケとなったのが「監禁モノの主人公の声優がキャストコメントで泣いていた」という話。加えて「演技中はノリノリだった」。

それが『夏ノ鎖』でした。 (実際には声は震えているんですが"泣いている"は誇張じゃないかと思います。)

監禁でキャストが泣くほどの話ってどういうものなんだと純粋に興味を持った、それだけです。本当

 

今までも監禁・凌辱を想像することはあったのですが、それは稚拙な妄想に過ぎなかったんですよね。監禁の動機だったり、心境の移り変わりだったりの暗鬱さがこのゲームで補われてしまったわけです。

もともと嗜虐心は無きにしも非ずだったので、目醒めさせてもらったと言うのが正しいのか…。

 

そしてこのゲームを通して、「エロ要素があるからこそのお話」があるのだと気付かされました。

いわゆる「泣きゲー」だとか、エロゲに何言ってんだとエロゲも知らずに偏見を持っていたんです。抜くだけだろ、と。

 

けれど「監禁・凌辱」ではエロが無意味ではなかった。

した側もされた側も事を経て著しく変化していくその過程は、エロなしでは至らない部分があって、それこそ人間として生物としての真髄じゃないですか。個人的に、別にそこセックスしなくても変わんねーじゃん…と思う展開が受け付けないので、これにはハマる他なかったです。

 

▼▼

 

そんなこんなで『夏ノ鎖』の感想。驚きを交えた初々しい感想です。若干ネタバレあり。

 

 

トラウマですこのゲーム!思い出すと胸焼けがします。

高嶺の花と路傍の石の自分を比べ嫉妬と憧れに悶え、やらかしちゃう男の子のお話。ヒロインがひったすらかわいそうでした。何っにも悪いことしてない、生きてるだけで恨まれてる。猫耳かわいかった。

晋二は「誰でもよかった」なんて主張していましたけど、お前美月ちゃんのこと超好きじゃん!!!なんてツッコんだシーンもいくつかあり…、青年の複雑すぎる私怨具合に苦笑と萌え。お前それ恋って言うんだぜ、知らんけど。

 

美月ちゃんの屈強な精神と晋二の脆さの対比が最高に面白かったです。

一番好きなシーンは晋二が追いかけられて、全部美月ちゃんのせいにしちゃうとこ。+絶望と後悔に苛まれてしまう小物の晋二くん。かわいい。

美月ちゃんの心を圧し折った、隷従エンドのバイオリンのシーンは本当にガチのマジで胸が痛かったです。美月ちゃんにも私にもえげつない追い打ちでした。お先真っ暗な引きも辛い。

逮捕エンド。私自身いまだ晋二の情緒が掴めてなくて、いつブチ切れるのかハラハラしながらでした。更生して一生罪悪感を抱えて生きていく晋二くん(泣)。切なさでもなく悲しさでもなくホッとした気持ちが一番大きかったです。まーた晋二だけが気付くかわいそうな晋二。何も変わらないのが良い。

未遂エンドのあの寂寥感は何だろう。二人の道が交わることは一生ないんだろうなと思うと切なっあああああ晋二もっと頑張れよなあ!!

 

で。

なによりもまず最初にスタンガンで嬲り殺しちゃってめちゃくちゃ笑いました。

軽くお仕置きしてやろうと思ったら晋二くんが思った以上に燃え上がっちゃって、止まれ止まれ落ち着けって一人で喚きました。え!!!待って!!!!ってやつ。

初エロゲの初ルートが"人を殺して自分も死ぬエンド"なんて忘れられない思い出です。(´・ω・`)

 

システム面の話。

BGボイスにSUGEEEEEEEEEと思ってました。脳みそが性欲に侵されてる人って凄いとんでもない発想することあるじゃないですか、そんな感じで感動しました。イチモツないので想像ですが男性にとってもやっさしいなって?

ボイスを保存できる機能、自分のリストが8割主人公なんですけど…これでいいの…。唐突にキレたりしょぼくれたり、少々ネジの飛んでる鬼畜発言が面白くて。「くっせーーーー!!」とか「クソ女が!!!」とかばかり保存してます。美月ちゃんは「おまんここわれりゅううう」系の名物や「どうしてこんな酷いことをするの」とか束の間の正気に戻ってる台詞。お二方とも演技上手くて好き。

それと、通常シーンでは常に気にならない程度に雑音が流れていて、それが大事なシーンで切れて、静寂が加わってグッと引き込まれるすげー演出が…!最初は自分が読み入ってるだけで気のせいだと思っていたのですが!!!!はーー!!天才。これがあの臨場感を引き立てて、はー。

何気に緊急回避機能に感動しました。少し休憩したい時にも便利。

 

最後にヒロインの声優さんのキャストコメント「主人公の晋二に萌える」話。

ドン引き。

でもそう見るとおもしろい部分がたくさん見えてきて、ずるずる深みにハマってしまって。今では晋二きゅん(はぁと)にかなり煮詰まった妄想を炊いています。ひひ

最初は残虐な行為に呆然とするばかりでしたが、慣れって怖いなあ…。

 

 

鬱屈する思春期特有の心理描写や過ちを犯してしまった人生描写のリアリティ、臨場感が怖ろしく、軽く鬱になるシナリオでした。(褒めてる)

高嶺の花が目の前でウンコしてキャッキャ喜ぶ晋二の子供臭さが気に入ってます。人にオススメしがたい題材ですが、絵柄もキレイめで性別を選ばないと思うのでその点は女性でも手を出しやすいのでは。晋二かわいいし。やってることかわいくないけど。

とても良い作品でした。期待以上想像以上に心を抉られました。そんな『夏ノ鎖』でした。割とマジで心傷ダメージが深い(´・ω・`)

 

 

以来、監禁凌辱する側・される側の心が壊れていく過程にめちゃめちゃ興味を持ったり、声優さんの狂人演技や苦痛に悶えたり泣き叫ぶ演技が聞きたかったり、そっち系のをよく漁るようになりました。(´・ω・`)

最初にやったエロゲが性癖になる」という先人様の戯言が現実になってしまった!そしてまた誰かが言っていた"エロゲが人生を変える"ことを身をもって実感しました。

 

ありがとうございました。

 

監禁・凌辱に対する感想はあくまでファンタジーにおけるものなのであしからず。

 

 

 

◆余談

この後、主人公・晋二(cv:刺草ネトル)に似た奴(cv:刺草ネトル)を虐めてやれるという情報を得て、

BLゲー『Room No.9』をプレイしました。

同じCLOCK UPの別部署の作品で、絵師さんが同じ。BLが大丈夫な方なら一緒にオススメしたい代物です。ノンケとノンケの友情です。私はこのゲームのおかげで苦手だった18禁BLに耐性がつきました。

★ルムナン_感想