PC 『トリック・オア・アリス』 感想
クリア日:2019/11/5 ★★★☆☆
それなりに楽しかったです。
野次馬根性さんの声を聞くために始めて、その目的は十二分に果たせたのでとりあえずは満足です。
双子の2キャラ担当してるのでお得。おまけに3Pまでやるのでお得お得。
ただそれ以外とくになかったのが実のところ。
little cheese、2012年のゲーム。
『不思議の国のアリス』をモチーフに、というかそのものが舞台。
怖いといわれるのはBADエンドで容赦なく首が転がるからかな?
だいたい3日(24時間くらい?)で終わりました。結構こんがらがりますが濃い内容ではないのでサクサク進められる。
動作のモッサリ感はエフェクトを切ると解消されました。(クリア後に知った(´・ω・`))
あと!ボイスの個別設定をいじると「私の声はいらないのね…」とか喋ります。まーじで全員かわいいので聞いたほうがいいです消すに消せなくなります。クリア後に知ったので消す機会なかったんですけど。
・余談
前知識として『不思議の国のアリス』のお話はなんとなくしか知りませんでした。きっとちゃんと原作を知っていたほうが楽しい。
しかも私のそのなんとなくの知識がかなり端折られていて、"おじさんが「とある少女のために作った物語」"なのか、"「おじさんがとある少女のために物語を作った物語」"なのかすら曖昧でして、プレイ中色々と無駄な考察を膨らませてしまいました。
さすがにダメだと思ったのでサラッとあらすじを検索。チェシャ猫の首の話は知らなかったら笑い転げただろうな(笑)。
とはいえ結局詳しくは知らないままなのでどこからどこまでがオリジナルなのか分からず感想が書きにくいな。(´・ω・`)
■プレイ順
ライト→シャドウ→ラウンド→チェシャ→黒うさぎ
なんとなくの順で始めましたが、これで良かったと思います。
ライト→シャドウの順のほうが楽しくなれるはず。ラウンド・チェシャはわりかし核心を突く。黒うさぎルートの分岐であるクロノ・タイムは黒うさぎエンド前に通った方が後味が良さげ。
■キャラ好感度
ラウンド>ライト>シャドウ>チェシャ>黒うさぎ
野次馬根性目当てとはいえ、それよりもラウンド健気さに萌えた。うっかり浄化されてしまいました。
下位は単純に上位が好みなだけで他意はないです。
主人公 アリス/亜理紗
素敵な声帯がついてます。一色ヒカルさん。
プロ。圧倒的プロ。wikiを覗いてみたら物凄い数のエロゲが羅列されていてさすが!と。エロいし上手いしエロいし上手い。エロい。かわいい。プロ。今度この方の出演作やろうと思います。
なんか台詞そのままなんですよね。伝わるかな…。『あっ…んっ…』という台詞があるとしたら「ハあぁっ…んんゥ…」みたいに足して演じる方いるんですけど、一色ヒカルさんはちゃんと「あっ…んっ…」って言ってるんです。で、ドスケベ。すごくないですか。台本通りでそんなエロくできるか~って。なんかそこに感心しちゃって。
そんなスケベな声もあり、性格も変に尖ったところがなく好感の持てる主人公でした。
女性キャラといえばタイムちゃんもすごくかわいい。
■本編感想/ネタバレあり
キャラ萌えばかりでストーリーにあんまり触れてません。あしからず。
もう言ってしまうと、心の中とか夢の中とかよーわからん。深く考えなくてもいいところなのかな。
ジャックやモブ兵士が棒読みがちで緊迫感に欠けるシーンが多々…。彼らが処刑の日々に嫌気がさして心が死んでいるとすればまあ…。
▼ライト・シャドウ
本命。私はライトの低音が好きです。そのために始めたゲームです。
二人の個別エンド各5つずつと、別にもう2つ三角関係エンドがあって、このゲームはこの二人のためのものなんじゃないかと錯覚してしまう。自分はもう完全にその認識です。
ヤンデレがいることは知っていたのですが、それがシャドウなのが発覚してワクワク。名前逆だなと思ってたので腑に落ちた。
シャドウがアリスを好いているのは間違いないんでしょうけど、それよりも彼が一方的な劣等感から周りにマウントを取るために、アリスを利用しているように見えるんですよね。いやー!ここ!これ!愛以前にマウント!このややこしい感じ。近づきたいけど近づきたくないな。イイネ!
そしてそして野次馬根性さん、発狂が上手。かわいい。怒鳴られて大満足ですホント。
シャドウの病み方は無難に双子あるあるだと思いますが、ヤンデレって似たような性格でも声と演技で印象が全然違ってくるので奥深いですよね。狂気演技って難しいんだろうなって考えたり。
反対にライトの圧倒的安心感。めちゃめちゃ頼りたい。天才?
暴行、NTR展開が熱い。『好きな人は誰?』『背中合わせの幸せ』『悪夢』はシャドウさん渾身の鬼畜の所業。片方どころか誰一人幸せでないのがNTRのミソですよね。とくに『悪夢』は取り返しがつかないのが最高にBAD!!嫉妬と欲望が入り乱れる人間の醜さったら最高!
アリスがシャドウを閉じ込める『誰かの心の中』、行く末が気になります。飽き飽きしてきたアリスがSM路線に走りそうでいやー楽しみ!シャドウって結構M似合いますね、ふふ。
「こんなものもらっても困るだけだわ」と言わせられるアリスとそれに傷つくライト、ほくそ笑んでいるであろうシャドウの構図が面白くて好き。生意気なアリスにぶたれたいしどちらかをぶってほしい。
ライトは靴を舐めるし問答無用でM判定ですけれど、シャドウのプライドを圧し折ってやるのもイイ表情をしそうで滾りますね。はあ何言ってんだろうなあ…
▼ラウンド
かわいい。純真。3時間しか会えない中でアリスを想うラウンドが健気で切なくてかわいい。時間が逆転する世界での爆発っぷりがかわいい。
クロノの件で一層かわいくみえた。イイ奴。クロノとラウンドのほのぼの友好関係は萌えポイント。
声優さんは18禁ジャンルの出演がないイメージだったのでどうなるのかとてもとても気になってました。キャラがキャラなのでかわいさ全振りな印象。ちょびっと残念(´・ω・`) 主人公(一色ヒカルさん)がお姉さん声なので若干おねショタ風味にも聞こえる。やったあ!!(?)
▼チェシャ
服を着てーーーーーーーーー!バチーン というお約束。ある種のプレイを嗜んでらっしゃった。
ピエロな性格で切ない。首輪が繋がれてるCGのポカーンとしてる顔がかわいくてお気に入りです。
このルートの黒うさぎの発狂っぷりが見どころ。何故チェシャには著しい対抗心を燃やすんだろうか。
▼黒うさぎ・クロノ・タイム
真相ルート。トリック・オア・アリスは「不思議の国のアリスの登場人物が飛び出して別の本に移る話」でいいのかな。白(黒)うさぎの力が強すぎる気もする…。
近親ではなくて少しガッカリ。いい具合に病んでるけど想定より重くなかった。学園の世界がアリスの誕生日である理由も案外あっさりしていて拍子抜けしました。考えすぎてしまった。
お互いに堕ち合う『女王アリス』は一番好きなエンドです。実質二人きりの楽園。チェシャに容赦ないアリスの心境の変化が美味しい。
黒うさぎとクロノの拗れてしまった友情が描かれていましたが、その点が薄味に感じたところです。
一つの要因として、クロノというキャラクターがコミカルでギャグ調であること。子供が駄々をこねてるだけに見えてしまって、ゆえに執着や怨恨に重みを感じず中途半端に感じるんですよね。
子供っぽいのはそういう描き方をされているからだろうしそれが可愛いといえば可愛いのですが、せっかく狂えるキーが揃っているのだから、もっともっと激しく壊れさせて、アリスとドロドロの三角関係に持ち込む路線でもよかったんじゃないかと勿体ない気持ちが出てきます。
クロノルートが1つしかないのもあくまで脇役だということなのでしょうが、そのルートの悲惨さが大変良かったので、ますますこの関係をドロドロにして活かしてほしかった…と趣味をぶつける。(´・ω・`)
大団円エンド。
タイムちゃんとクロノの会話がかわいい。
■総括
このゲームは「萌えゲー」に該当すると思います。
特別エロシーンが凝っているわけでもないし、シナリオ自体18禁である意味もなくて、全体的に中途半端な印象。『不思議の国のアリス』を舞台にしたメルヘンな世界観や設定が面白いだけにかなりモヤモヤが残りました。
とりあえず声優の喘ぎが聴ければよかった身としては、なあなあな結論です。珍しい方もいますしそういう意味ではありがたい作品でした。なんかすいません
そんなこんなでありがとうございました。
同じ目的で黒金やろうかなと考えていまっすううううひっひ