なんもしてない

自己満壁打ち(プレイ日記・感想(ネタバレあり))

PC 『蝶の毒 華の鎖 幻想夜話』 感想

クリア日:2019/10/23 ★★★★★

 

 

『蝶の毒 華の鎖』の続編FDです。★本編感想

FDってイチャイチャするだけのイメージだったのですが、蝶毒はBADルートの続きのお話もあって楽しめました。

続編というかその隙間を補完するお話であったりとか、本編をより楽しむ内容で、BADルートの詳細が気になっていた身としては大満足でした。そのBADエンドの続きというのも、HAPPYに好転する形じゃなく結局BADエンドなので良かったです。

 

ゲーム性は皆無・攻略順は誰からやっても大丈夫な感じ。最初から用意されたルートを選んで、選択肢もなくずっと読むだけ。

左から『trueの続き』 『badの続き(キャラ視点)』 『trueの続き(キャラ視点)』。

 

私は本編攻略順と同じ順で「秀雄→藤田→瑞人→斯波→真島」「bad(中)→true(左)→true(右)」でプレイしました。

 

■プレイ後のキャラ好感度

本編プレイ後とは順こそ変わりませんでしたが、全員底上げされた感じ。各々の個性が強く出ているお話でより好きになりました。秀雄さんなんかかわいそうなほど味が出たなと思います。かわいそうなヤツ好きなので……。

 

 

 

■感想/ネタバレあり

攻略順に各ルートごとの感想になります。長くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼尾崎秀雄√

くるくる、くるくる』(bad) 『うそつき』(bad)の後日談。秀雄視点。

 百合子がとにかく悪い女になってしまった!純真な百合子はいずこ!幼馴染特有の信頼感と秀雄さんの童貞力が際立つお話でした。魂が一生童貞。序盤のここぞとばかりに煽っていく斯波さんが最高。

 幸か不幸か、佐和子さんの妊娠が早すぎて、猛スピードで堕ちていく秀雄さんに笑いました。あの日百合子の匂いがしたからって大分頑張っちゃったんですかね…。素直というかなんというか。それに嫁との子が出来たことに表面上でも喜べない秀雄さんがつくづくダメな男で呆れます。

 もう諦めていい頃合いだったはずが、百合子に誑かされ、しまいに百合子との駆け落ちを"一人で"目論み、そんな独りよがりを斯波さんにぶつけたらしっぺ返しをされる展開に。現実は、秀雄さんからすれば運命に仲を引き裂かれた恋人、百合子からすればただのセフレという有様でした(´・ω・`) かわいそうに。一歩先を行く百合子に翻弄されている秀雄さんの姿が情けなくて格好悪くて、そんなこんなで私の中で秀雄さんの株が上がってしまいました。

 天海家の晩餐会で、鏡子さんは「子を成すことが女の最大の幸せ」なんて言っていましたけれど彼女結構ネグレクト気味じゃありませんでしたっけ?子供のことと鏡子さんのことはよく分からないです…。

 ラスト、斯波さんと踊る百合子に目を奪われ、思いが滾って「俺と踊れ、百合子」と無理やり百合子を奪う。ぶん殴る斯波さん。そりゃそうだ。どこに勝算があったのだろうか。そしてとうとう壊れてしまった秀雄さん!!すべての信用を失い、無様すぎる結末は爆笑ものでした。あの狂乱ぶりは見ものです。二度と恋愛なんか御免だなんだと思っていそうです。佐和子さんに至ってはこの世界で何一つ悪いことしてませんからね。どうか幸あれ…。

 W不倫!最高の昼ドラでした。

 

あなたとワルツを』(true) 『鳥』(true)の前日談。

 結婚して間もない頃、二人らしく口論を発端に話が進みます。やはり平和です。新しい環境での初々しい日々を語れば、秀雄さんが卑屈に捉えてヒートアップ。秀雄さん自信持ちましょう自信!

傷心の百合子に胸を貸す頼れる藤田さんにはどうかこのままでいてくださいと願うばかりでした。お兄様はお兄様していて終始印象が良かったです。

 踊るのを頑なに断っていたのは、ダンスが嫌いと言いつつ「下手だから百合子に恥をかかせてしまう」なんて可愛らしい理由で、密かに練習しているところに"秀雄さんらしさ"を感じました。

 純愛感のある綺麗なお話でした。それと斯波さんのしつこさがすげえ。

 

秀雄の決心』(true) 『あなたとワルツを』(true)の秀雄視点。

 相変わらず鏡子さんの贈り物はありがた迷惑ですね。オホホホという笑い声が本当にお似合いでいらっしゃいます。

瑞人さんの「結婚したからと言って完全な勝利者になったなどとはゆめゆめ考えないことだ」という逆ハー乙ゲーらしい台詞歓喜!トゥルーエンドの続編なので他でもそれらしい台詞がチラホラあって楽しかったです。NTR好きなので、どうぞ!^^

 藤田さんにウチで雇われないかと提案する秀雄さん。大丈夫だろうか。喧嘩が絶えないこの夫婦…間違いが起こってしまうのではないかと心配でたまりません。

 秀雄さんの成長や進歩が見られるお話だったと思います。私もね~~眼鏡ないほうが好き!

 

 

 

▼藤田均√

うわさ』(bad) 『永遠の下僕』(bad)の前日談。藤田視点。

 このルートすごく楽しみでした。一喜一憂する藤田さんが面白すぎる。

お話は女中たちの下世話な噂話から入ります。もうその時点で笑います。屋敷中に姫様の乳大好きってことが知れ渡っているんです。隠す努力をしてください。

 藤田さんが百合子と斯波さんの情事を目撃して、百合子の乳を「(ああ…あれは私のものなのに…)」なんてボケ倒すのでちげーよ!と。ここのCGの状況が面白くて吹き出しました。地獄のような差分ほしかったな。そうして斯波さんのおかげで昼ドラと化す蝶毒が大好きです。

 百合子が藤田さんに、潔白を証明するために「お尻を出しなさい、藤田」なんて言うので私が困惑しました。言うとおりにする藤田も藤田ですよ!百合子の猛烈なスパンキングが始まり、綺麗な顔して本当なにしてんだ……。姫様の犬どころか馬となった藤田さんは吐精。どんなだよ……。二人して目覚めておられて幸せそうで何よりです。百合子の華麗なる飴と鞭が藤田さんを狂わせる。真島たすけて…。

 女中も負けず劣らず百合子と藤田さんの激しい情事を「ちきしょう!あたしも見たかった!」とほざくのでツッコまずにはいられませんでした。このルート全員汚れてて終わってます。さらに藤田さんのマザコン判明(辛いけれど乳の言い訳にしか聞こえねえ!)だったり、百合子を神と崇めていたりとツッコみどころが多くて、BADだけれど楽しいルートでした。女中の会話、「「ねえ~」」で終わるのが婆臭くて気に入ってます。

 

執事の一生』(true) 『姫様と執事』(true)の前日談。

 まず徳子さんの立ち絵に驚きました。気の強そうなババアですね。他にもモブの立ち絵が追加されていてさすがFD!しかし誰がババアの立ち絵を望んだのだろうか。

結婚を申し込む藤田さんは頼りがいがあって格好良く見えました。土下座の「死ぬまで床にへばりつかれたんじゃたまりませんからね。ほっほっほ」というくだりが気に入っています。藤田さんならやりかねないところがまた面白くて。

 拗ねる瑞人さんが未練がましくて、さらに幼稚で陰湿すぎる行動が面白かわいい。瑞人さんと藤田さんは仲悪いのかな…軽く肩パンする程度の不仲を想像してしまっています。一度くらい歯ブラシで便器磨いたりしてそうだ。というイメージもだいたい本編『終幕』の舌打ちのせいです。

 百合子が来ても煙草を吸い続ける藤田さん、相当イライラしておられて笑ってしまいました。そら怒るわな。というかもう女子のやり口じゃないですかアレ。低音なので怒ると恐さが倍ですね。CGも大人の雰囲気を醸し出していて素敵でした。素敵でしたよ。いつもその顔をしていてください!

 こちらでは藤田さんが百合子の尻を引っ叩くという笑うしかないこの展開。SMを避けて通れない二人のこの才能は侮れませんね。BADとは逆に、藤田さんが「姫様がそうさせたのですよ」と言いそうな雰囲気です。いくらSでも乳星人という点で笑い飛ばしてしまうんですけれど!!

 そしてイイ感じに締めくくられるのもツボです。

 

藤田の苦悩』(true) 『執事の一生』(true)の藤田視点。

 瑞人さんも不憫だよなと考え直させられました…(´・ω・`) 相も変わらずチクチクとお局かのような攻撃がいやらしいのですが。

「お前だけは有り得ない」などの厳しいお言葉に屈しない藤田さんが格好良かったです。格好良かったですよ!

 最後の「殿様。恋の敗北者になったお気持ちはいかがですか、私はとても気分がいい」というダッサい勝利宣言が最高でした。スカッとするな。

 藤田さんはマニアックなだけあって面白いお話になりますね。お幸せに。と言いたくなる。

 

 

 

▼野宮瑞人√

開花』(bad) 『秘密の共犯者』(bad)の後日談。3P!

 冒頭から秀雄さんの童貞魂がズタズタでひたすらかわいそうでお腹抱えました。「(死んだかな?)」という簡素な鬼のお兄様。唖然とするものの言及しない藤田さんがよくできた執事で。藤田さんのぽかーんとしてる立ち絵が間抜けすぎて笑ってしまう。翌晩、百合子が阿片に塗れながら乱行の中心にいる現場を目撃。瑞人さんの罰当たり~とか真島てめ~とか思いつつやったーーーーーーーーーーー!!!!と舞い上がっていたら夢でした…(´・ω・`) が、無情にもそれは現実となり、結果的に男娼の話とあの3Pが重なって百合子のなにかを開花させてしまっていたようで、瑞人さんってつくづくうまくいかない人ですね…。

 なんやかんやで真島に辿り着いた百合子と、覗き見する瑞人さん。ここの百合子と真島、CGも会話も可愛くて好きです。女探偵ルートの時とは反対にピリピリせずさりげない真相の追求。自らの体を使った甘え方の手慣れている感じが、純真だった百合子と程遠くて寂しくなりつつワックワクしてました。瑞人さんに気付いても一切同様しないあたり、もう完全に堕ちてしまわれていて…。真島に対してハッキリ「興味もない」と言い、とりあえず解放して(はぁと)とおねだりする、お兄様のためなら何でもすると言う百合子。この兄妹はとことん真島の地雷を踏み歩いていきますね。真島ビキビキきてて笑いました。

 今回は百合子と真島と瑞人さんとで3P。実兄と義兄と3Pという罪深すぎる所業。やったーーー!!!いつかの「あなたが堕落するのを見てみたかった」という真島の願望が叶ってしまった。「野垂れ死ぬと約束してくれますか」、「汚くて臭いので外には出て来ないでください」、獣だの虫けらだの、いちいち攻撃的なワードを憎しみの篭った声で放つ真島が最っ高に面白かったです。自分の葛藤が馬鹿馬鹿しくて堪らんのでしょうね。

 真島の部屋で営み続ける兄妹。真島は退場。そりゃそうだわ。このルートの真島のもうどうでもええわ感本当好きです。着火はよ

 

キャンバスの中の欲望』(true) 『夜色の髪』(true)の前日談。

 園子おばさんは優しいけれど正直邪魔というリアルに嫌な事情。斯波さんはいつも通りしつこくて何よりでした。このルートでは斯波さんに雇われることになった藤田さん、なかなか有能だと評価が高く仲も良さげでした。本当にね…斯波さんに乳はないからね…良い就職先ですね…。

 百合子の乙女心は複雑です。緊縛画はお蔵入りになってしまってもったいなかったですね(´・ω・`)見たかった。瑞人さんの「縛るのはあまり趣味じゃないなあ」って嘘こけ!とツッコみました。私の中では完全に筆と縄の変態ですよ。

 

兄の欲望』(true) 『キャンバスの中の欲望』(true)の瑞人視点。

 やっぱりキャラ視点の方がメインなところがある幻想夜話。

振り回される藤田さんが可愛かったです。「兄妹でそんなことは許されない」は真島に効く。斯波さんに正論をぶつけられるのでもう血縁のこと言ってしまえばいいのにー!と思ってました。斯波さんに対して「脳みそまでもが生殖器の男」お義兄さまサラっとヒッドいこと言うところ真島と似ていますね…。斯波さんのBADを見るとあながち間違いでもない気もするのが酷いところです。ww

 

 

 

▼斯波純一√

鬼火』(bad) 座敷牢の恋人』(bad)の前日談。

 『後悔』エンドの斯波視点でもっともっと後悔するような内容を予想していたらこっちのBADのお話でした。個人的にこのお話は色々合点がいっていなかったので嬉しいです。

百合子が川に身を投げ斯波さんが助け、地下に監禁して間もないところからお話は続いています。本編の時からどうして人目につかない地下で監禁するんだと悶々としていました…。それが、「自分が鬼でなくても、百合子の怨恨の目は変わらず、自分を愛してくれることはないのだから、いっそ鬼になってしまおう。」ということらしい。ヤンデレこのお話真島の極悪アシストが響きすぎではないか。やったね真島!

 それを後押しするように現れた男、真島…ではなくその手先であろう"黒ずくめの男"。斯波さんも般若のような百合子には堪えていたようで、とろっとろの百合子のほうがマシだという結論に至ったようでした。つくづく真島は自分の手は染めない小賢しい奴です。味方を自称しておきながら彼らに最悪の展開を招くカス野郎共です。斯波さんを最大限に利用して百合子を堕ちるところまで堕とそうとする真島の志が半端ではない。斯波さんも壊れてしまったのなら仕方がない…のかな。ところでこの人のお顔怖すぎませんか。それと上海訛りだっていうんでかわいいカタコト演技を期待していたら案外流暢な日本語で少し残念でした。

 しまいに鬼の子を孕んでしまった百合子は「殺してくれ」「ここは地獄」と言い、キタ!桜の下に死体!と思ったら斯波さんには殺せるわけがなく「可哀想だ」とつぶやくばかり。そして「望まれない子供」「別荘」というワードにうっわー!です。ループやめて!おまけに黒ずくめの男は「いつでも斯波さまのお側に♪」なんて言うので真島もどこかで愉悦を感じているんでしょう。は〜螺旋状の罠罠。

 CGも悲痛で本当に辛いお話でした。本当にどうしようもなくて、笑い飛ばせないガチBADでした(´・ω・`) 許されざる真島。百合子へ すべての悪は真島です。

 

散る桜、満ちる月』(true) 『優しい男』(true)の後日談。

 百合子のためとはいえかつての自分の恋敵をあつめて花見をする斯波さんの優しさに惚れ惚れ。百合子愛されてるなと感じるシーンばかりでした。しかしこの大人数人でかごめかごめやら鬼ごっこやらをしている絵面がシュールですね。提案した鏡子さんが正気か酔ってるのか知りませんが好きです。そしてこのルートでも厄介な小姑と化す瑞人さんが相変わらずで好きです。ふと浮かぶ真島に胸が苦しくなりまうわああああん真島元気か?撃たれたとこ大丈夫?この正史とも呼べるルートに真島が欠けていることがショックでショックでなりません。当たり前なのですけれども!!

 堂々たる旦那の特権を見せつけていく斯波さんは期待を裏切りませんね!これが後に嫉妬や不安が渦巻いての行為だったと明かすのですから可愛いものです。

 まさかの青姦。これ絶対バレるだろとヒヤヒヤ、むしろ皆の前なのでは?とハラハラが止まりませんでした。マニアックな部類だと思っていたのでまさか斯波さんでくるとは思いもよらず。斯波さんって性欲がえげつないのですね…?オメガバの性急すぎるαみたいなとこある。

 百合子にキスされながら斯波さんが「お、おい…参ったな」と言うところ、演技が上手すぎてなぜか感動しました。さすがというところでしょうか。

 美麗なCGも相まって、正統派ハッピーエンドでした。浄化されてしまいました。

 

恋焦がれて』(true) 『散る桜、満ちる月』(true)の斯波視点。

 傲慢でいつも自信ありげな斯波さんの弱いところを見られたのが新鮮で楽しかったです。

俺はいつになったら、あなたを手に入れられるんだろうな」という塵積もった自信のなさが、百合子の「幸せよ」という言葉でこんなにも救われるとは。さらに藤田さんも大活躍でしたね。百合子の変化に気付きやすい距離にいた藤田さんの目線から百合子は幸せそうだと言われれば、もう迷うことなしです。綺麗な藤田さんでした。とても綺麗な藤田さんでした。

 斯波さんの幾年の努力が報われて、百合子と結ばれる夢を叶えて、そして新しい夢ができて…。ハッピーハッピーエンド。良いお話でした。

 

 

 

▼真島芳樹√

壺中天』(bad) 『上海愛玩人形』(bad)の前日談。真島視点。

 真島はどのBADも悲惨なのでどのお話のも見たいな~と思い適当に予想をたてていました。『悪人』なら盲妹に転落かなとか、『おかしなお姫様』は百合子が衰弱死するとか妄想力を試して。『上海愛玩人形』は私の中でもはやオチ要員でありつつも真島の心情が気になっていたので嬉しいです。

 答え合わせ「俺が誰だか分からないんでしょう?それなら、俺がどんなことをしたって構わないはずだ」。このルートって真島だけが幸せかもしれないし、こうなってしまった百合子にとってはこれが幸せかもしれないし、結果的にハッピーエンドな気もしないお話でした。

 まず病室に入った時の、認識されない虚無感というか寂寥感というか、加えて千載一遇のチャンスといわんばかりの真島にゾッとしつつも一気にぶわっときました。本編プレイ中、視力と聴力を失ったのは、百合子の意識がない間に真島が針でブスッとやっちゃったのかと思っていましたが、事故のせいだったんですね!よかった!真島に心はあった!

 無力な百合子に危害を加えず、ひたすら優しく愛を連ねる真島の枷が外れた姿が、今までの想いに素直になれる真島が、こんな状況でもないと素直になれない真島が、切なくてええええええええええ

 ふと「帰りたい」と涙を流す百合子、それは光と音のあった頃に帰りたいだとかの意味もありそうで(三郎しね)、だけれどどうしたって迷惑を掛けてしまうこの体をむしろ逆手にとって優しく愛でてくれる真島のもとを選べることが不幸中の幸いとも言えて、百合子のその選択が切なくて綺麗で胸を締め付けられます。そんな百合子とこの状況を嬉々としている真島のすれ違いがまたなんとも切ない。百合子も彼が真島という確証は持てていないけれど、この慈しむ愛情に信頼が芽生えていて、だから「死にたい」とは言わなかったんですよね。あー!真島やりおるなあ!どこぞの斯波さん聞いてくれよなあ!

 雪紅さんという見るからに面倒臭い女が登場。真島にも女がいた!と若干の安堵がありつつも。裏切られた時の、私の これ以上真島を傷つけるな~(´;ω;`)百合子が攫われた報告を受けた時の「ガタッ」という効果音が激しすぎて笑いました。なんて涙もいざ知らず、真島は首をすっ飛ばして片付けてしまわれました。あなや…。普段冷静な真島があれほど激昂して、愛って人を変えるなーなんてお父様を掠めつつ萌えていました。真島は別段想いが複雑でしたからね。人生って愛だわ!

 あの真島が盲妹を「姫様」と呼んだり着せ替えたり、部下ドン引きだろうななんて思いながら。百合子はこの土地では真島に依存することが絶対安全で更には愛を受け、真島も百合子を一生手離さないというまさに幸せな共依存。やったー!

 サラっと屋敷を「ついでに燃やしてきてもいいが」と言う真島が好きです。だけれど復讐よりも百合子を手に入れたことが何より大きい真島がおまえ~~!!!という感じで好きなのです。

 これって百合子がお前真島だなって言ったらどうなるんだろう。

 切なくて切なくて切ない良いお話でした。切ないという言葉は便利だなとしみじみ感じます。

 

世界を駆けて』(true) 『秘めた想い』(true)の後日談。

 誰だお前!誰だお前!誰だお前!…誰だお前!常に上機嫌で声が高くて誰だお前!百合子だけでそんなに変わるもんかと!誰だお前!清じゃん…。復讐なぞ知らぬ本来の真島が還ってきたような、ハッピーエンドの礎が見られて感情が沸き上がりました。幸せそうで嬉しいです。

 真島は本当にめちゃくちゃお酒弱いんですね。かわいい。酔ってそのままヤるのかと身構えていたら真島が寝落ち。なんだこいつ!かわいいな!会話の糖度が高くて、めっちゃ乙ゲーじゃん!と、そればかりかサザエさんネタを組み込むほのぼの感…、真島と百合子の幸福感をひしひしと感じるお話でした。

 不運にも偶然秀雄さんに見つかり帝都へ強制送還されかける百合子。鮮やかに「姫を奪還しに参りました」と格好つけた真島が登場。あまーーーーーーーーーーい!幸せか!なんだこれ!その後の情事も他愛ないやりとりもあまーーーーーーーーーーーーーーーーい!なんだこれ。さらに真島の思わぬ暴露に耳を疑いました。言わんでええ言わんでええ。

 

波打ち際を歩きながら』(true) 『世界を駆けて』(true)の真島視点。

 こちらのほうが答え合わせ要素があり、蝶毒の禍々しさがありました。本編プレイ後、一人で抱えて生きるのは辛いのではないかと心配していたのですが、真島は可愛かった。「真実を言ってしまえば百合子が離れていってしまうかもしれない」という真島の臆病さに、強くもあり弱くもある実に男らしい愚かさを感じました。百合子は「今更兄とは思えない」とかいつか言っていたし離れるわけがないのにな。はあ~神視点たのしい!

 百合子を失いかけ、呆気なく諦めの境地に立つ真島。百合子やら血筋を考えずに済んで楽だ解放されるんだと。恋かよ!だけれど自分の中で百合子の存在があまりにも大きいことに号泣。恋かよ!↑での「百合子がいなければ生きる意味を失う」という台詞がより深く染みます。

 その項垂れているCG…誰だお前!絶賛青春中の男子高校生みたいな顔してやがる。時折感じていたのですが、CGやミニキャラだったりで真島の髪色が百合子くらいの茶髪に描かれていることが少々あるんですよね。真島は立ち絵の通り、淡い髪色だと思っているのですが…プリキュア

 「悲しいことも、辛いことも、あなたの心に届く前に壊してやる。あなたを苦しませる全てのことから、あなたを遠ざける」という真島の決意で、一層今が爽やかに感じました。恋愛事に壮絶なバックがあるというのがもう大好きです。

 ともあれ、復讐も成功して幸せも手に入れて、真島よかったね!!!!なエンドでした。

 

 

 

●クリア後 褒美『女探偵の事件簿』 『女探偵』ルートの後日談。

 まず"三郎"という名の美青年が出てきて業が深いなと思ったらなんとご本人でした。すぐ下の話にいく鏡子さんの安定感が本当好きです。本編感想で「三郎の見目が良かったなら」なんてことも書いたので思わぬ形でした。三郎よかったね!鏡子さんこの三郎を魔改造してプレゼントしてよ!

 テンション高めのアホみたいなお話で癒されました。真島は案外"闇の阿片王"気に入っているのか…。

 

 

●クリア後 『終幕』

 はっちゃけてんなあ!真島がとんでもなくかわいい。阿片の匂いって慣れるものなんだろうか。藤田さんは男の娘カフェを提案していたというやはり侮れない性癖…。

 CGで真島が瑞人さんの頭を掴んでるのがツボです。瑞人さんのネチネチ小姑ポジはヘイト集まるなあ。ww

 

ミニゲーム『問答』

 記憶力を試される形で楽しめました。知らなかったことも知れて満足です。大正時代の問題は全部外しました!やったー!(´;ω;`) 相変わらず真島はだれおまでした。あとエプロンプレイ期待しています。ふひひ

 クリア後の小話とCG、瑞人さんだけ肌色多くて恥ずかし。それぞれのキャラの個性が出ていて良かったです。真島の心からの笑顔が見られて泣きそうです。はー浄化浄化。

 ▼繁子さんの日記、「誰が破ったか」ではなく「事件の手がかりになったものは何だったか」という問題で全く力にならず。出題されたのが瑞人ルートだったのですが特に言及されず………あくまで問答帖から出されたものだけれど驚かない瑞人さんも怪しい…。……分からない…………。

メモ・「そこらの着物を引っ張り出してその上でうたた寝

 

 

■総括

 FDらしさもありつつ続編としてもちゃんと楽しめて、プレイしてよかったと心から思います。短めでしたが内容がBADなだけに濃厚に感じられました。キャラ視点というのも美味しくいただける要素だったと思います。本編であの方に幻滅したと感想を書いたのですが、おかげで一応払拭されたというか、深いマイナスに陥ることは誰にもありませんでしたので。各ルートでのキャラの変貌や百合子の豹変で環境の大事さを実感してしまいました。藤田さんはどうか道を外れないで…手遅れかな。

 絵も本編より綺麗になり雰囲気もよく出てるように思います。なにより百合子が美人になった気がしました。髪型の問題なのでしょうか。私は百合子と兄と義兄の3Pの絵が一番好きです。真島のことを考えると最高に面白いので。別ベクトルでめちゃめちゃ楽しそうなお馬さんプレイの一枚も好きです。

 しいていうなら繁子さんと一清さんの小話や、真島が真実を知らなかったらというifが見てみたいですね。ビジュアルブック漁ったら何かあるだろうか。

 

 

そんなこんなで大満足です。ありがとうございましたー!真島好き

 

 

 

日記誰が破ったんだよ